惨めな気持ちを消し去り未来を切り開く1分間プチ儀式

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はじめに――

「みんなはバリバリ仕事をこなせているのに、自分は何をやってもダメだなあ…」

「周りの人は休日に旅行に行ったりと楽しんでいるのに、自分にはそんなお金ないや…」

「結婚出来ている人はいいなあ。自分は恋人すらできないのに…」

「大人になっても友だちと遊びに行けるっていいなあ。自分は孤独だ…」

など、ふと惨めな気持ちになることはありませんか?

ここで気づいて欲しいことは、惨めな気持ちになっているときは、必ずどこかで“他人と自分を比べている”ということです。

 

タオルを使った1分間スッキリ儀式

そんなときは、洗濯した清潔なバスタオルを布団の上に敷き、フェイスタオルを枕に敷いて、同じく洗濯済みの清潔な寝間着を身に着けて布団に入りましょう。

そして、枕に敷いた清潔なタオルに、頬を静かに押し付けて目を閉じ

惨めな自分は今だけ。未来は必ず開ける

と3回声に出して唱えて、あとは楽な姿勢をとってください。

傷ついているときは、このような言葉を言うことすら無理やり感があって辛いですよね。

それは痛いほど分かりますが、ここはあえて深呼吸をしながらつぶやいてみてください。

楽な姿勢をとったら、自分がこの先どうなっていたいのかを自由に、そして具体的に想像しましょう。

そうすると、次第に惨めな気持ちが消えていきます。

なぜ、このようなことで惨めさが消えてくれるのでしょうか?

 

清潔は人間にとって最高の心の贅沢

いつのまにか人と比べて惨めな気持ちになっているときは、知らずと自分の存在を否定して心が貧しくなっている状態です。

そして人間は、清潔なものに「気持ちいい!」や「サッパリする!」などの清々しい感情を抱く生き物です。

清々しい感情をもたらせてくれる清潔は、今は貧しくなってしまっている心に最高の贅沢を感じさせてあげることができます。

実際、生活に追われている中で、毎日シーツと枕カバーを変えて、洗濯済みの寝間着を来ているかといえば、そうではない方が多数ではないでしょうか?

まだ洗わなくても使えるその3点を一気に洗濯済みの物に変えることは、少しもったいなくさえ感じる、リフレッシュには最高の行為といえます。

とはいっても、惨めな気持ちで弱っているときに、シーツを交換をする気力は出て来ないものなので、バスタオルを上から敷いて代用します。

 

言葉は「脳の思考回路」を書き換える

上記のように、人間の触覚である肌に清潔なものを触れさせることで、心にアクセスして贅沢を感じさせる儀式ですが、それだけでは惨めな気持ちを消し去るにはまだ足りません。

清潔という心の贅沢をベースに、惨めな気持ちを消し去るには、人間だけが持っている“言葉”の力をプラスすることが有効です。

世間には

「自分は自分。人は人」

「ありのままの自分でいい」

というような、素敵な言葉が存在します。

しかし、自分の状況に満足していない状態では

「そんなことは分かってるけど…」

「そう割り切れたらどんなにいいか…」

など、今ひとつ納得できないものです。

そこで

「いまの惨めな自分は、今だけなんだよ。

必ず納得できる自分に変わることができるんだよ」

と、明るい未来をご自身に信じさせる言葉

惨めな自分は今だけ。未来は必ず開ける

を、まじない言葉として3回唱えるというわけです。

心の中で唱えるのも悪くはないのですが、聴覚からはいってくる言葉は、心の中だけで唱えるよりも脳に定着しやすいので、小さくてもいいので声に出して唱えることをおススメします。

まじない言葉は、惨めな気持になる度に繰り返し唱えることで

“人と比べては惨めな気持ちになる脳”を

“自分次第で自分を変えられる脳”に上書きすることができます。

言い換えると「自分で自分をポジティブに洗脳する」といった気持ちで唱えていただければ、楽しい儀式になるかと思います。

 

妄想・空想ではなく具体的なイメージが未来を変える

儀式の最後

「楽な姿勢で自分がこの先どうなっていたいのかを自由に具体的に想像」

ですが、

これは単なる現実離れした楽しい妄想や空想ではなく、

現実的に「どのような行動をすれば、このような未来になる」というのをイメージすると、惨めな気持が消えるだけでなく、本当に未来をご自身で切り開けるようになります。

イメージをするコツ1

コツとしては、目を閉じたまま、自分が本当に好きと言えるものを探して1つだけ思い浮かべて、その好きなことを活かすためには――

・仕事、趣味、ボランティアなど活かす場所はどうするか

・目が覚めたら何をするか

・通勤途中に何をするか

・休憩時間に何をするか

・帰宅途中に何をするか

・帰宅してから何をするか

などを具体的に考えながら、行動しているご自身を頭の中でイメージするのも1つです。

 

イメージするコツ2

また「好きなことなんて思い浮かべられないよ」という方は、ご自身が今40歳であろうと50歳であろうと、10年後どうなっていたいかを思い浮かべてみるのも1つです。

例えば――

「良いマンションに住んでいたい」

「お金に苦労しない自分になっていたい」

「ペットを飼っていたい」

「いいかげん結婚していたい」

「知識豊富な人になっていたい」

など、最初は抽象的なものでかまいません。

大切なのは「今更無理だろう。バカらしい」などと、思い浮かべることをやめないことです。

「今の自分では到底無理」というような希望でも、誰かに発表してバカにされるわけではないので、遠慮なく思い浮かべてください。

そして、抽象的な希望の中から1つ選び、希望を具体的にしていきます。

具体化の例

例えば「良いマンションに住んでいたい」を選んだのなら

「家賃は〇〇万円」

「2LDKでフローリング」

「システムキッチンがある」

など、部屋の間取りなども具体的にイメージしていきます。

具体化の次のステップ

そして、この良いマンションに住むのなら

「10年間で良いマンションの頭金と住み続ける費用を用意するには収入をどれだけ増やす必要があるか?」

「まず明日目覚めたら、理想のマンションを検索してみよう!」

など、

・未来のために10年かけて何をすべきか

・明日何をすべきか

の2つをイメージしていきます。

 

イメージをするときにとっても大切なこと

ここまで、コツを2つほどご紹介しましたが、基本イメージの方法は自己流で大丈夫です。

大切なのは

◆妥協せずに自由に希望を出すこと

◆具体的な行動をイメージすること

の2つです。

清潔なタオルと寝間着に包まれながら、まじない言葉を唱える1分間儀式のあとに

「楽な姿勢で自分がこの先どうなっていたいのかを自由に具体的に想像」

をしていると、

想像に意識を持っていかれて惨めな気持ちなんて消え去り、

必ず開ける未来に想いをはせて眠りにつくことができます。

 

どうしても人と比べることから抜け出せなかったエピソード

筆者は、学歴・仕事能力・収入などを、同年代と比べては劣等感を抱いていました。

活き活きと仕事をして出世していく人もいるのに、自分は精神が不安定で仕事が続かず、30社以上を転々としている。

自分に結婚願望がないにしても、同年代が子どもをしっかり育てあげている間、自分は何をしているのだろう?

みんな旅行を楽しんだりキャンプを楽しんだりしているのに、自分は過食嘔吐にお金がかかり、後半月もあるのに残り100円しかない。

などなど、毎日に毎日、惨めな気持で過ごしていました。

惨めな気持ちに支配され、生活だけでなく心もドンドン貧しくなっていくのを感じ、先ほどの話に出てきました

「自分は自分。人は人」

「ありのままの自分」

の言葉に納得できなかったのは、まぎれもなく筆者自身です。

少しは前向きになったときは、必死で

「人と比べても仕方ない。自分は自分なんだから」

と言い聞かせましたが、気づいたら同年代より明らか劣っている自分を惨めに感じてしまいます。

偶然で落ち着きを取り戻せた――

そんなとき、陽もあたらないボロアパートで、湿気を帯びたシーツが心底嫌になり、洗ったバスタオルとフェイスタオルを敷いて、洗いたてのTシャツを着て布団に入ったところ、荒んだ心が徐々に落ち着いてくるのを感じました。

それから数年後、住まいは少しだけ改善したものの、相変わらず荒み精神疾患を患っている筆者のもとに、訪問看護師さんがケアに来てくれることになりました。

 

心を救ってくれた訪問看護師さんのセリフ

その看護師さんは、私の精神疾患は成長期の家庭環境により患ったものだと見抜いて

「今の状況は筆者さんのせいじゃないじゃない! 

成長期に身につけておくべきことを身につけさせてもらえなかったんだもん。

基盤ができていないから、何をしても上手くいかなくて当たり前よ!

筆者さんのせいじゃない!

でも、これからだって未来は変えられるのよ。

自分で基盤を整えて自分で変えることができるの!」

という言葉をかけてくれました。

この言葉を聞いたとき、スッと何か憑き物が取れたような感覚がしたのを覚えています。

未来に向かうプチ儀式の完成

それから、つい人と比べてしまって惨めな気持になったときには

「辛いのは今だけ。惨めなのは今だけ。

自分は頑張っている。

必ず未来を切り開くことができる」

と、呪文のように自分に言い聞かせ、時には看護師さんにそうした内容を送るようにしました。

続けていると、次第に

「自分は自分。人は人。」

「ありのままの自分でいい」

という言葉も、胸にストンと落ちてくるようになったのです。

本日紹介させて頂いたプチ儀式は、

・共同玄関に共同トイレの湿気にまみれたアパートで体験した“清潔”という贅沢のありがたみ

と、

・訪問看護師さんの言葉で気づいた“過去はどうであれ未来は本当に自分で切り開くことができる”

の2つを融合させてあみだした次第です。

 

惨めな気持は自身の未来を信じることで消し去る

人と比べて惨めな気持になってしまったとき

「どうせ自分なんて」

とウジウジしていては、10年後も惨めな気持ちから抜け出すことはできません。

人を見て比べて惨めな気持になってウジウジしているより、

自分の未来は自分で切り開けるんだと信じる方が、

絶対に幸せをつかむことができます。

もし、人と比べて惨めな気持ちになってしまったときは、

洗濯した清潔なバスタオルを布団の上に

フェイスタオルを枕に敷いて

洗濯済みの清潔な寝間着を身に着けて布団に入り、

頬を静かにタオルに押し付けて目を閉じ

「惨めな自分は今だけ。未来は必ず開ける」

と3回声に出して唱えて、

楽な姿勢で自分がこの先どうなっていたいのかを

自由に具体的に想像しましょう。

そうすると、惨めな気持が消え去り、自分の未来を自身で切り開く扉がひらかれます。

今ご自身がどんな状況であれ、どうか絶対に未来を諦めないでください。

人と比べては惨めな気持になってしまう皆様が、

ご自身で未来を切り開けますように――

心より願っています。

――――――――――
*文中「訪問看護師さん」
訪問看護ステーション凛:野上陽子所長

*文・絵
かがみ やえこ

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